申請は6つの段階で進む

日本損害保険協会は、保険金請求の流れを「事故の連絡」「説明と請求の案内」「書類の提出」「損害調査」「支払保険金の説明」「保険金の受け取り」の順で説明しています。細かな手順や書類は保険会社ごとに異なるため、最初の連絡で案内を受けてから進めます。

  • 事故の連絡:加入している保険会社または代理店へ、できるだけ早く連絡する
  • 説明と請求の案内:保険金請求書と必要書類の案内を受ける
  • 書類の提出:請求書、写真、修理見積書などを提出する
  • 損害調査:保険会社や、保険会社から委託された鑑定人などが被害を確認する
  • 支払保険金の説明:支払われる保険金の内容について説明を受ける
  • 受け取り:指定した口座に保険金が振り込まれる

最初の事故連絡で伝えること

保険法第14条は、損害が生じたことを知ったときは遅滞なく保険会社へ通知しなければならないと定めています。多くの約款でも事故の通知は「遅滞なく」行うことが求められています。修理や片付けの前に連絡し、必要な写真や見積書、損害調査の有無を確認します。

  • 証券番号(分からなければ契約者名・住所)
  • 被害を受けた日時と場所
  • 被害の原因(台風・大雨・雪など)と状況
  • 応急処置の内容
  • 連絡がつく電話番号

必要書類

日本損害保険協会は、必要書類の例として、保険会社所定の保険金請求書、事故を証明する書類、修理見積書、損害状況が分かる写真を挙げています。必要書類は請求の内容によって異なります。

罹災証明書は事故を証明する書類の例として挙げられていますが、近年の大規模災害では、日本損害保険協会が損害保険の請求に罹災証明書の提出は原則不要と案内した例もあります。提出が必要かどうかは加入先に確認してください。

請求書の書き方と写真

保険金請求書には、署名・捺印、事故の状況、保険金の振込先などを記入します。様式は保険会社ごとに違うため、案内された請求書を使い、分からない項目は加入先に確認します。被害の原因や時期は、事実のとおりに書きます。

被害の写真は複数枚用意します。政府広報オンラインは、建物をなるべく4方向から撮ることや、浸水の深さが分かるように撮ることを勧めています。片付けや修理の前に、全体と被害箇所の両方を撮影しておきます。

支払いまでの期間

日本損害保険協会によると、損害保険の約款では一般的に、保険金は請求完了日からその日を含めて30日以内に支払うと定められています。請求完了日は、必要な書類がすべて保険会社に提出された日です。

警察・消防への照会や専門機関の鑑定が必要な場合、災害救助法が適用された地域での調査が必要な場合などは、支払いまでの期間が延びることがあります。保険会社の都合で期限を過ぎた場合は、原則として遅延損害金が支払われます。

「保険金で修理できる」という勧誘に注意

国民生活センターには、「保険金を使って自己負担なく修理できる」と勧誘する住宅修理のトラブル相談が多く寄せられています。保険金の請求は加入者自身で行えます。うその理由で保険金を請求すると、詐欺罪に問われるおそれがあります。

住宅の修理や申請サポートを契約する前に、加入先の保険会社・代理店へ相談してください。日本損害保険協会は「保険金に関する災害便乗商法相談ダイヤル」(0120-309-444)を案内しています。

参考情報

補償内容や手続きは契約により異なります。最終確認は加入中の保険会社・代理店へ行ってください。